褒める効果と方法
あ る脳科学者は駄々をこねて仕方のない子どもを褒めた。なぜだろう。
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彼女によると、自分の願望に対して期待した結果が得られないことに、真剣にその感情を爆 発させることは、何かに熱中できることを意味するらしい。幼少時に駄々をこねることは、強い意志を持って目標を達成できる子に育つのだという。喜怒哀楽や 自分の願望を伝えるコミュニケーション、それが達成できた時の喜び。そうやって育つらしいのだ。
スポーツ選手でも、笑ってしまうほど悔し が る選手がいる。おとなになって人前で感情的になることは、少なくとも日本ではあまり褒められることではない。しかし、本気でくやしがることができるという ことは、その行為に対して本気で望んでいることであって、もし達成できたら心の底から喜びを表す。その喜びが脳みそに「やたー!!」という脳内物質を放つ ことで快楽を得る。それと同時にその時の行動を記録する。これによって、成功した時の行動が再現できるようになるらしいのだ。
つまり、本気で集中してマジ で悔しがって、マジで喜び、自分を正しく褒めることができる選手は、よりできる選手になるということだ。これは前に述べたスポーツ選手の儀式にも通じ、儀 式によって自分を高め、あるいは成功した時のこの状態を呼び起こす手順なのかもしれない。
具体的に褒める。
褒められた喜び は 感情としての喜び。単純に嬉しい。それとは別に、どうして嬉しかったのか、本当に嬉しい出来事なのかを検証する脳も居る。そこで、具体的に、例えば前回よ りも数値としてどのように向上したのかを伝えて、そして褒める。すると疑い深い脳みそでも、その気になるってもんだ。
また、ダイエットな ど と同じく、やはり何の進展もない状態がある。このとき、視覚的な情報などによって、実感できる向上はないが、実は意味があって、良い方向に向いていること を伝えることでモチベーションを維持し、現在の行動が意味のある正しいものだと理解できる。これによってこの状態を脱し、次のステップに移ることができ る。
なるほど、キャバ嬢が人気のワケだ。
→ 続く
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