ターニングポイント(7) – 動くモノと色の識別
動くモノと色の識別
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イヌは人間よりも多くのコマ数で映像を見ていることはすでに知っていた。また、最近の研究では、それまで2階調の識別であるといわれていたが、少しばかりカラーで認識していると言われるようになってきていることも知っていた。
さて、書籍では「なぜ突然見失うか」が書かれている。これは興味深かった。
moca が遊ぶ道具の色を選定するようなことはもちろんしているし、そもそもその辺を考えてくれた製造元が供給しているだろうとも考えていたが。
で、moca と遊んでいるとき、突然興味がなくなることがある。また、目の前にあるものを見つけられないことがある。彼女は持ち前の鼻を使って目的に到達するが、なぜ目玉を活用しないのかは不思議だった。単純に鼻が進化した分、目玉が弱くなったのかとも思ってはいたが。(コウモリや蚊、イルカや蛇などを考えれば)
哺乳類の目には色を見分ける細胞があり、人間にはY、G、B を光の刺激によって色情報を読み取ることができるのだそうで、だから虹が見えるんだそうだ。ちなみに色ってのはそれぞれ波長がある。もっとも遠くから認識できる波長はたしかG だったはず。だから、G を処理するように仕組んだ宇宙望遠鏡ってのが最近活躍しているんじゃなかったっけな。あとついでに、たしか虹として見える色を可視光線と人間は位置づけている。当然、紫外線とか見えない波長のものもある。
で、霊長類以外は2つの色を感じる細胞があるそうだ。イヌも当然この部類に入るわけで、犬の場合「赤・オレンジ・黄・緑」と「青・紫」の2つだそうだ。これは赤い色の識別が難しいことを示しているそうで、さらには「白」と「灰色」は同じ色に見えるそうだ。書籍の例では「緑の芝生に赤いボールを投げると見失う」とあるが、どちらも同じ細胞が感じ取っているから、識別が難しいとのこと。なるほど。
ついでに、こういった色の波長を利用した例はほかにもあって、例えばカラスは特定の黄色の波長が見えない(んだか黒になるんだっけな)。ってことで開発されたのがカラスに見えないゴミ袋とかゴミステーション(用のネット)。
身近なところで例えるなら、受験勉強用に重要な文句が赤で書かれた参考書には、大抵赤いプラスティックのカードが付属している。これを本の上に乗せると、丁度赤が消えてしまうというわけで、そこにどのような正解の文句があるかを試すというものと似たようなもの。
確かにあるけれど、でも見えない。
あとついでに、遠視らしく、近くのものが見えないからクンクンしてるそうだ。ってことで、ベタベタ近づくとにおいで識別してくれるけど顔で識別してくれていないのかもね。最も、犬は人間の歩き方で誰かを聞き分けることができるらしいけど。
# このほか、書籍には犬の目の構造に関して興味深い記載が数多くなされている
# 3D テレビとかゲーム機があるけど、メガネタイプのそれをイヌはどう見えるんだろう。たしか赤と緑の波長を利用してたよね。
参考文献
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