ターニングポイント(2) – リードを引っ張るのは犬が優位性を主張するからか、それとも嬉しいからか
リードを引っ張るのは犬が優位性を主張するからか、それとも嬉しいからか
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これまで学習してきた中ではリードを引っ張ることは悪とされていた。そして当然俺もそのように思っていた。実際の散歩は実は俺は行なっていない。なぜなら散歩は朝、父親が促されて行なっているらしいからだ。そして、俺はその時間に不在である。
稀に訪れる妹と父親からの話によれば、moca は力強く引っ張るとのこと。少なくとも俺が同様の状態になった時、moca はそのようなことをしない状態にはしておいたから”残念な状態”を意味する。
ちなみに、moca の上に存在するのはおそらく俺だけで、ついでmoca 自身、その下にそれ意外が位置しているように見えるから、俺が散歩することがあったときにどの状態になるかは未知数だった。
しばらくして運動公園に妹と行った時、俺でも妹でも力強く引っ張った。目の当たりにした俺は、こんな状態にしてしまって・・と、正直思った。
さて、これについてそれを否定する新しい情報がもたらせれた。これについて考えてみることにする。
著者によれば「放し飼いにされている犬は絶対に引っ張らない」と言い、その根拠は焦る必要がないからだという。しかし、一般的な環境では狭い環境に置かれることが多く、いよいよ外に出て遊べる、目的地に行くことができるとなると嬉しくて引っ張るのだという。
ほかの事例を思い出してみる。そういえば、現在は交流のない友人が居た。彼の家でも犬を飼っていて、多頭飼いだった。何度か散歩に連れていったことがあった。犬を飼っいる状態では面倒な日課かもしれないが、俺にとっては興味深い新鮮な体験だった。これらの犬は残念なことにどちらかと言えばチカラによって支配されている状態にあった。
ということは、権力図で言えば俺の友人が頂点にあり、少なくとも俺は末端に位置するのだろう。しかし、どちらが手綱を持ったとしても力強く引っ張ることにかわりはなかった。
これらを総合して考えてみると、犬が優位性を主張するために引っ張るとする主張よりも、嬉しいから引っ張るという主張のほうが合点がいくと言えるのではないだろうか。もしそうだとしたら、俺はとんでもない間違いを犯しているのかもしれない。
→ 続く
※特記のない限り『犬は「しつけ」で育てるな!』(堀明著/築地書館/2007)を主たるものとして記述
参考文献
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