突然跳びかかる犬(2)

2010月 - による admin - 0 - moca

前回からの続き。

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この点から見ても人を見ていることは明らかであって、ダメ出しに言うなら警備犬の新着パートナーの命令を犬が聞かないということ。これは信頼関係云々の前に、犬がその新着トレーナをナメているからだということ。

こ の点において観察したり文献を調査したりすると、犬社会は階級社会であって、犬はそのピラミッドのどの位置に属するかを認識する。頂点が居なければ自分が 頂点になる。これを勘違い飼い主は手がつけられないなどと犬の能力のせいにするが飼い主の問題だ。頂点がいれば順に下がり、可能な限り上にいようとするの だと思う。だから、下克上にならぬよう下を抑えつける行動も問っているのだと思う。

この警備犬の場合、新着トレーナは自分(犬)より下であり、前任のトレーナのほうがよかったなーなどと考えているそうだ。そしてそれを裏付ける行動を取る。

勝 手に命令してできなければ無能だなとど汚い発言をするけれど、多くの場合、その手順さえ教えていない。最難解の入試問題を突然解けと言われたらどうだろ う。難解な問題は簡単な問題に分解することができ、簡単な問題を解決できる能力さえ持ち合わせていれば全く問題なく解くことができる。けれど、その簡単な 問題の解き方は知らなければならない。それすら教えずにいて何を求めているのだろうか。まったくお話にならない。

言うことを聞くということ は、相手がそれを受け入れる状態になっている事を意味し、犬社会においては自分より上の命令に服従し、その代わりに保護を求める。服従することとチカラで ねじ伏せることはまったく違う。チカラなど必要ないし、逆効果でしか無い。必要なのは褒めることと正しく叱ること、それと思う気持ち。思う気持ちが強いほ ど、叱ることはとてもつらい。

→ 続く

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