ターニングポイント(4)- 犬の地位確定は絶対的な永続性があるか
犬の地位確定は絶対的な永続性があるか
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人間でも犬でも頂点にあるものがなければ、自分がなろうとすることに変わりないと思う。早い話が調子に乗るということでもあるし、守ってくれるものや統率してくれるものがなければ自分がその役割を果たそうとするのだと思っている。というかこれは確定的だろう。(このブログでは犬に視点をおいているが、別に人間に視点をおいて深く観察しているところもあって、その辺の情報との合算からも確定的であることを否定する要素が見当たらない)
さて、書籍では群れの序列は不安定であると解かれている。これは場面によっても違うし、そもそも流動的だというもらしい。これはmoca を観察していてもおそらくそうだろうと思える。
注意深く観察していると、moca が自分自身の地位を上げたのか、それとも他のものを下げたのかはわからないが、俺の次に自分がいるという今の状態は最初から確定されたものではなかった。
当初、moca は妹(同居していない)についてはその地位を不確定としているように感じたが、俺・親父、母、moca の順にしていたように思う。以後、妹の旦那が訪れたり、彼女にとって大きなイベントがたくさんあった。その結果、現在の序列になったと思われる。ただ、これが流動的だから変化したのか、それとも未定めた結果なのかはわからない。
もし、ここぞとばかりに地位向上を狙うのであれば、犬より視線を下げてはいけないというルールの存在が危ぶまれるかもしれない。「コーギースタイルVol.20」に登場する愛犬家も本当はダメなんだろうけどと言いながら胸の上にコーギーを乗せている。この行為は完全に俺もやっている。ついでに言うと、犬を腹の上に乗っけるということは、犬に対して服従の姿勢を見せていることであって、さらに犬にマウントされている状態だ。
一般的な書籍はこれを大きくNGとしているが、書籍ではいくつもの意味があることに注意すべきだと主張している。
moca は俺が寝っ転がっていようが視線が下にあろうが特段変わった様子はない。胸の上に乗せている状態ではこちらを見て嬉しそうにしているし、寝てしまう素振りもある(犬が実際寝ているかを見極めるのは難しいから)。髪の毛がなぜか好きなmoca はむしろソッチの方にばかり気があって、悪戯はするけれどそれが地位向上を狙っているとは思えない。
いくつかの文献によって地位の入れ替わりは場合によって死を伴うような激しい物もあると言われている。その辺を鑑みても、やっぱり遊んでいるようにしか見えない。そして、その後直ちに命令をしてもそれを正しくこなす。もし、反乱を起こすなら従わないんじゃないだろうか。
# 書籍中に動物行動学者エーベルハルト・トルムラーのものとして非常に興味深い記述がある。「注意されても同じ事をしようとする。それはまるで犬が一貫性が保たれているかを試しているようでもある」(要約)
参考文献
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