先日、お犬様が脱走した。脱走するんだねぇと感心しつつ、なんでも食う”ヤツ”は頑丈なロープも食いちぎる。
ちなみに、これの端を処理しようかなーとはさみで切ったらまるでハガタタナイ。そんな”ヤツ”と最近ガチバトル展開しているって存外すごいのかも。まぁ残る傷跡絶賛増加中ですが、何か?
超かわいいから、だからこそ、叱りも褒めも常にMAX。
ガイロープってのを買ってみた
ハイ、ってなわけで、いつもの通りアマゾーンを見ていると、まさに「ロープ」(ガイロープ)を売ってた。といっても素人が強度や必要な機能や長さや縛り方なんて知るわけがない。お犬様に至っては、興味津々で近づいてきたものの、食い物でないとわかるやいなや、この有様。
ロープ。素人には嬉しい縛り方なんてのも書き添えられてて嬉しいね。
裏面も。
挑戦!
ってなわけで、いつからあるのかわからない古びた書籍を”自称図書館”から引っ張りだしてきた。この本が今になって、そしてそんな目的のために使われる日が来ると誰が予想しただろうね。ちなみに奥付みたら1985年発刊で、ずいぶん増刷されたみたい。
自在結び
「自在結び」ってのは面白い。固定されていて力をかけても動かないのに、必要な際には軽い力で簡単に長さの調整ができる。
これは衝撃的だった。上の2つの画像を行ったり来たりできる。しかも結び直す必要もない。
もやい結び
もやい結びも衝撃的だ。
書籍では「輪の大きさが一定で、しまらないので、救助のときによく用いられる」や「船を岸のくいにもやう(つなぐ)ときに用いるので、こうよばれる」と書かれている。
確かに力を様々な方向からかけても輪の大きさが変わらなかった。
テグス結び
書籍では「つり糸やすべりやすいビニール系をつなぐとき」と書かれていた。互いに引っ張る力が加えられると結び目がより強く結びつく。建築なんかで2つの柱を1本にしてしまう技術と似て非なるものを感じた。
ひとえつぎ
パソコンの漢字変換だと「一重継ぎ」となるようだ。
書籍では「太さのちがうロープをつなぐとき」と書かれていた。
本結び
書籍では「同じ太さのロープをつなぐとき」と書かれていた。これもまた、互いに引っ張る力が加えられると結び目がより強く結びつく。建築なんかで2つの柱を1本にしてしまう技術と似て非なるものを感じた。
からみどめ
書籍では「ロープの端の処理に用いる」と書かれていた。切れたリードで試してみた。写真の用途だと誤った使い方かもしれない。この縛り方は「つり針のつけ方も同じ」と書かれていて、たしかに見覚えがある。
名称不明
「右の結び方も-」と解説されていて、名称はわからない。
書籍では「釣り糸を結ぶときなど、しっかりしまっていい」と書いてある。
ボーイスカウトが好きそうだね、こういうの。「引き解け結び」も覚えておきたいところ。ついでに、カウボーイが多用する投げる輪っか(引き寄せると絞まる)も。亀甲・・いや何でもない。醤油はジャパニーズソースだってハナシよ。
あ、あと1つ便利なのがある。これは唯一マスターしているもの。引越し屋さんなんかが使う縛り方。名前は知らん。
ついでに言うと、コピー機を撤去する業者さんとかピアノを運ぶ人達ってのも、興味深い縛り方をする。100kg超のものを、簡単な縛り方をして軽々持ち上げて、サッとほどいて、ものの数分で帰った。曰く、あの運用だけで自重より重いものもラクラクらしい。
ただ、とても興味を惹かれるのは、結び方にみる”力の作用”。これが先人の知恵なのかは知らないが、今にも解けそうな状態であっても、一度力がかかるとしっかりと絞まる。そして解ける。チラチラ縛り方の解説図を脳みそに転写して力のかかった状態をシミュレートしてみると、芸術的に見える。
てなわけで、ロープワークすげぇ。
→ いろいろ捗る「ロゴス(LOGOS) 増量ガイロープφ5mmX22m」
# 間違ってたらゴメンねー・・
# 図面にそってロープを配置しても、完成させるために掛ける力(引っ張る)ってのも重要らしい。なので、画像のは十分に効力を発揮していないし、美しさも感じられないのだと思うね。